指示行動などにおいて大切なこと「ちゃんと話の聞ける子」

今年度の入試の傾向について、以前少し触れました。
行動観察重視傾向になっていると伝えましたが、運動、指示行動、指示製作などにおいて
最も基本でありながら、最も合否に直結するポイントが上記タイトルのとおりです。
例えば、指示運動において、走る速さは他のお子さんと比べて一番であったが、ポールを逆周りをしてしまった・・・
指示製作においては、指示された色と違うクレヨンで絵を描いてしまった。
不合格になるケースをたどっていくとこのようなパターンが多くあります。
「ちゃんと話の聞ける子」とはお受験に限らず、幼児、児童教育において最も大切なことです。
お父様、お母様ご家庭で苦労なさっていることだと思います。
話が聞けない子供の多くは大人にゆっくり関わってもらっていなかったり、
話をじっくり聞いてもらって会話することが苦手だったりします。
このような状況は急に下に弟さんや妹さんができたときに起きたりもします。
話が聞ける子供というのは、もともと「大人がきちんとその子供の言葉を聞いてあげている」
につながるのではないでしょうか?
「忙しいから後でね・・・・」では子供たちの聞く力は育たないですよね。
ずっと、〜ながら(洗濯しながら。テレビを見ながら・・・)などの対応は
大人である私たちも気をつけたいところです。
話を聞く習慣の育成として2つあげさせて頂きます。
絵本の影響はあります。教室でも「お話の記憶」課題において絵本を読み聞かせたりします。
どんな本でもよいです。毎日続けてください。
ただ、大事にして欲しいことがあります。本を読む際の状況設定や声のトーンなど色々試してみてください。
子供の聞く姿勢の変化に気づいてくると思います。
約束ごとを伝えることも5歳児以降には特に意味があります。
「お母さん今なんていったかなあ・・・」とか「今から3つ話すよ!」と意識を向けさせる会話もテクニックのひとつです。
話を聞くということは話し手もいるということ。
「聞く姿勢」と「話す姿勢」を相応していることを忘れてはいけないと思います。
19日より3日間、年長児向け冬季講習を行います。
聞く姿勢、話す姿勢の徹底も今回の講習における重要課題として多くの時間を費やしたいと思います