小学校受験「ツカレ親度」チェック

先日、新聞記事の内容から
中学受験の状況についてこのブログで紹介させて頂きました。
その時は触れませんでしたが、
中学受験について親のかかわり方に疑問を投げかけた本
「中学受験の失敗学」(光文社新書)が紹介されていました。

過度な受験競争に突き進む親に焦点をあて、親子関係に
ゆがみを来した実態について綴られている本です。

まだ、私はこの本を全部拝読しておりませんが、おおよそ小学校受験
にても同様である内容といえます。

何かにとりつかれたように周囲の助言を聞かずに突き進む親を
「憑かれ」と「疲れ」に引っ掛けて「ツカレ親」という造語で表現するようです。

以下、ツカレ親度チェックです。

1.公立小学校に進学させるなどありえない
2.子供にはそこそこの大学に進学してほしい
3.子供には今のうちに多少の苦労をしてでも、将来楽をして欲しい
4.塾や家庭教師なしで受験はありえないと思う
5.高偏差値をキープしている子供は特別な勉強法
を実施していると思う
6.どんな逆境も努力次第で切り抜けられると思う

このチェックに全部印がつくようですとツカレ親予備軍かもしれません。

各項目ごとに幼児教室として警笛を鳴らすべきことはございますが、
私の立場として、特に1と2についてあげさせて頂きます。

受験をなさる方の多くに大学までのエスカレータ式の学校を志望する方が多くいます。
慶應、早稲田、青山学院、立教etc)
確かにこれらの学校は歴史、伝統もあり、社会的にもとても有望な学校だと思います。

しかし、これらの学校が志望であったとして、子供さんの長い教育課程において、
今この時期しか上記学校を志望する機会がないのでしょうか?

少子化の流れの中、厳しい経営環境を乗り越えている私学の小学校などの中には
よい教育環境のもとで進学実績が高い学校もたくさんあります。
例えば宗教色のある学校では、その教えが子供の健全な「徳育」の育成にも
つながります。

お子様の性格にあった、真の意味で進学校もたくさんございます。
性格にあった環境で学ぶことが次の進学ステップにおける優位性であることは
言うまでもありません。


エスカレータ式学校に注目が集まる背景には
私達幼児教室側にも問題があることは否めません。
合格実績などをPRする際に、エスカレータ式学校などの有名校を挙げたほうが
集客効果などが強く見込めるからです。

たちばな講師としては、できればエスカレータ式だけではなく、
多くの学校にも是非目を向けてもらいたいと願っております。
ただブランド意識だけではなく、子供が将来、
強い大人として生き抜く力を持って頂くことが私達の喜びだからです。

どのご家庭であっても受験は子供の将来を思いやってのことだと思います。
しかし、過度なツカレが親子関係の崩壊や、子供の将来を暗くするものであっては
悲しいものと言えます。