ちょっと気になる子供「子供観」

レッスンで保護者様の話を伺っていると「ちょっと気になる子」という言葉を耳にすることがあります。ご近所、幼稚園、習い事の場など様々です。
ちょっと気になる部分は、保護者や私たち指導者、幼稚園などの保育者によって実に様々です。
幼稚園での課題場面のこともあれば、お友達とのかかわりが取り上げられる場合もあります。
例えば、受験指導においてはこのような場面です。
「お話の記憶」の課題に対して、今まで先生への質問にスラスラと答えていたお子様が、ある時より、急に答えなくなるとか口が重たくなるというケースなどがあります。
この行動において、「子供の反抗期」としてとらえることと、
解答が間違えることを恐れるがゆえの「自己制御が働きはじめてきたこと」と
とらえることによってだいぶ違ってきます。
つまり、ちょっと気になることとは何を意味していることなのか考えさせられます。
子供と関わるとき、大人は「こういうふうに育ってもらいたい」という期待を持っています。子供に対するその人なりの「子供観」です。
子供はこういった期待に支えられて成長していきます。
日常の中で子供と接している時、自分がいったいどのような期待を持っているかを意識することは難しいことだと思います。
ですから、私たち講師陣は、折に触れて「ちょっと気になる」という点を講師間で話あいます。
また保護者様との会話の中でもお話させて頂き、講師自身の「子供観」と保護者様の「子供観」というのを確かめる貴重な時間と思い日々関わっております。

講師室