小学校説明会参加後にやって頂きたいこと

まもなく関東地方でも梅雨入りとなります。
学校説明会も毎週のように開催されています。

この日誌でも
2007年7月13日号及び2008年5月22日号にて
学校説明会について取り上げさせていただきました。

学校説明会についても留意ポイントは、
「受験対策本」などに譲りたいと思います。

今回私からお願いしたいことがあります。
参加した学校の説明会を参考に「○○家ご家庭説明会」を開催するイメージを
つけて頂きたいと思っています。

小学校受験が真に成功するとは、学校側がご両親や子供さんに求める像と
ご家庭が学校教育に求める像が一致していることにあります。

学校説明会においては各校特色がありますが、1から4までが大体盛り込まれています。

1.各校の沿革
2.教育方針
(どのようなご家庭を求めているか?次世代にどのような人材を送りたいのか?etc)
3.初等教育の実際
(年間行事日程や、登校から下校までのタイムスケジュールetc)
4.校舎見学

学校説明と同様に上記1から4をご家庭にあてはめてピックアップしてみてください。

たとえば、
1について
ご両親が出会ったきっかけ(結婚した経緯)、
子供を授かった経緯(どのような思いを込めて名前をつけたかetc)
年長児、年中児に育つまでに思い出に残っている出来事。

2について
子供さんに将来どのようになって欲しいのか?
(どのような教育を歩んで欲しいのかと共に、子供さん自身が家庭を持つとして
どのような方とご家庭を築いて欲しいと思っているのか?etc)

3について
起床から就寝までのお子様の1日のタイムスケジュール
(たとえば幼稚園の通園途中や入浴の際に必ず行っていることなどあればそのこともポイントです)

4について
ご家庭で所有しているもので、ご家族、子供さんと縁深いものなどを探してみてください。

以上のことは単にブランド意識のみではなく、
その学校がご家庭に本当にあっているのか検討する材料になると同時に
この先の願書記入や面接対策として大いに役立つことは言うまでもないと思います。

学力向上にむけて幼児期からの習慣

明日21日は全国小中学校学力テストが行われます。
国・公立小中学校は小学6年生、中学3年で全学校
私立学校では、5割程度の学校がテストを受験するようです。
復活してから3年目になるこの試験。様々な課題点が挙げられています。

その講評は私が述べるべきことではないかと思いますが、
そもそも「ゆとり教育」の見直しから「諸外国に対抗できる学力UP」を
目指した試験制度であることは確かではないでしょうか?

学力向上を目指す場合、進んで学ぶ子にする習慣を育むことが一番すべきことであると私は思います。
低学年までに身につけたいことではありますが、既に幼児期から実践しておくべきこともあります。

1.食事や、歯磨きなどの前後に学習時間をつくる。
講師のもとにはよく保護者からペーパー対策について質問を受けますが、
解かせ方も大事ですが、いつ行うかも重要です。ベストな時間帯は
朝食の前などに行うのが理想ですが、特に幼児期のお子様にとっては
30分でも集中して問題に向き合うことが困難な場合があります。
食事の前後、お風呂の前など10分づつ3回に分けて行うなども必要です。

2.たくさん本を読む
基本的に読む力が育っていない子は成績が伸びにくいです。
これは将来理系の分野に進んで欲しいと思っていても同様です。
幼児期の場合、自分から率先して読むことは難しいかと思いますので
絵本の読み聞かせなどがポイントです。
また、子供さんが興味を持っている分野の本などは多少難しいと思っても
購入してあげるとよいかと思います。歴史のお話などから、簡単な伝記など
を読ませるのもよいかと思います。

3.生活実体験から学ばせる習慣をつける
「おやつのケーキを4等分したいのだけど・・・・」と言いながら子供に等分の概念を学ばせる。
お風呂にお湯を貯める時間を計らせ、半分の量を貯めるには何分かかる?など
実生活の中で、知識や数字に触れさせることが大切です。

たちばなでは、毎回のレッスン時にカレンダータイプの出席カードにシールを貼らせる習慣があります。
たまに忘れてくるご家庭もおりますが・・・・
出席カードにシールを貼るという一連の動作は実は子供に習慣化を意識付ける最もたる手段であることはいうまでもありません。

事務局:
教育カウンセラー土屋

小学校受験「ツカレ親度」チェック

先日、新聞記事の内容から
中学受験の状況についてこのブログで紹介させて頂きました。
その時は触れませんでしたが、
中学受験について親のかかわり方に疑問を投げかけた本
「中学受験の失敗学」(光文社新書)が紹介されていました。

過度な受験競争に突き進む親に焦点をあて、親子関係に
ゆがみを来した実態について綴られている本です。

まだ、私はこの本を全部拝読しておりませんが、おおよそ小学校受験
にても同様である内容といえます。

何かにとりつかれたように周囲の助言を聞かずに突き進む親を
「憑かれ」と「疲れ」に引っ掛けて「ツカレ親」という造語で表現するようです。

以下、ツカレ親度チェックです。

1.公立小学校に進学させるなどありえない
2.子供にはそこそこの大学に進学してほしい
3.子供には今のうちに多少の苦労をしてでも、将来楽をして欲しい
4.塾や家庭教師なしで受験はありえないと思う
5.高偏差値をキープしている子供は特別な勉強法
を実施していると思う
6.どんな逆境も努力次第で切り抜けられると思う

このチェックに全部印がつくようですとツカレ親予備軍かもしれません。

各項目ごとに幼児教室として警笛を鳴らすべきことはございますが、
私の立場として、特に1と2についてあげさせて頂きます。

受験をなさる方の多くに大学までのエスカレータ式の学校を志望する方が多くいます。
慶應、早稲田、青山学院、立教etc)
確かにこれらの学校は歴史、伝統もあり、社会的にもとても有望な学校だと思います。

しかし、これらの学校が志望であったとして、子供さんの長い教育課程において、
今この時期しか上記学校を志望する機会がないのでしょうか?

少子化の流れの中、厳しい経営環境を乗り越えている私学の小学校などの中には
よい教育環境のもとで進学実績が高い学校もたくさんあります。
例えば宗教色のある学校では、その教えが子供の健全な「徳育」の育成にも
つながります。

お子様の性格にあった、真の意味で進学校もたくさんございます。
性格にあった環境で学ぶことが次の進学ステップにおける優位性であることは
言うまでもありません。


エスカレータ式学校に注目が集まる背景には
私達幼児教室側にも問題があることは否めません。
合格実績などをPRする際に、エスカレータ式学校などの有名校を挙げたほうが
集客効果などが強く見込めるからです。

たちばな講師としては、できればエスカレータ式だけではなく、
多くの学校にも是非目を向けてもらいたいと願っております。
ただブランド意識だけではなく、子供が将来、
強い大人として生き抜く力を持って頂くことが私達の喜びだからです。

どのご家庭であっても受験は子供の将来を思いやってのことだと思います。
しかし、過度なツカレが親子関係の崩壊や、子供の将来を暗くするものであっては
悲しいものと言えます。

小学校受験におけるサンタクロースの存在

師走になりました。
先日教室に昨年度の受講者の弟さんが来られたのですが
しばらくお会いしていない子供の成長を目にしますと1年は
本当に早いなあとつくづく感じます。

12月といえばクリスマスです。
お父様、お母様、そろそろプレゼントの準備をお済でしょうか?

ここで質問です。
サンタクロースを信じていましたか?何歳頃まで信じていましたか?

確か、私は小学校3年くらいまで信じていたような気がします。

レッスンでもサンタクロースの話題はたまに出ます。
「最後まで先生の話を聞けない子はサンタクロースも願いを聞いてくれないかもよ」
と言いますと、ピンと背筋が伸び先生の話に集中します。

サンタは小学校低学年くらいまで信じている子供が多いようです。

もちろんサンタクロースは想像上の人物です。


就学前後の時期ともなりますと現実と想像の世界を区別する力を子供は持っています。
レッスンでもそうですが、ごっこ遊びを楽しんだりできるのは、
現実は私(僕)は私だけれども、
今はお母さんの役割を演じていると理解しているからなのです。

子供にとって、ごっこ遊びの重要性は、現実と想像の世界を
区別することを通じて、創造力の養成に役立っているのです。

先日テレビである脳科学者が、子供達が「鬼ごっこ」をしていて、
鬼からタッチされても無敵な「バリヤ(透明人間)」などの
新しいルールを作りあげることは、子供にとって新しいコミュニティを
創造する上でとても意味のあることだと発言していました。
この点はテレビゲームの世界では作りあげることは難しいですよね。
やはり、子供は外でお友達と遊ぶことに意味があるのです。


園児はサンタクロースを現実と想像世界の区別なく信じていると思います。
子供が頑なにサンタクロースを信じる背景は大人の影響があると思います。
周囲の大人がサンタクロースを信じる態度をとっていると子供も信じる傾向にあります。
私達大人もサンタクロースは実在して欲しいという気持ちは強いですよね(笑)



大人がものごとをまっすぐ信じる態度。
子供ができるようになることを信じ続けること。
子供の成長には欠かせないと思います。

事務局:土屋雅俊

【重要】これから幼児教室を選ばれる方へ

「たちばな会」は世田谷区駒沢に教室を構えています。
受験対策をなさるにあたって幼児教室を選ばれることは
最初の大きなポイントとなります。

幼児教室の数は大手から中小、個人の先生まで数えると
かなりの数が存在します。

自宅からの距離や交通の便、幼児教室の環境が大切になってきます。
週1回程度のことですから、多少遠くても問題はないかと思いますが
子供の生活のリズムが大きく変化してまでの受験対策は意味がないかと思います。

さて以下にいくつか幼児教室を選ぶ際のポイントをお教えいたします。

1.希望する学校・幼稚園への合格実績と最新の情報を持っているか
2.ペーパー中心指導か、ノンペーパー主流の指導をするのか。
3.教材や授業などの参観や体験ができるか?
4.クラス編成や指導体制などが子供の性格・特性にあっているか。
5.通われている方や卒業生の評判はいいか
6.先生方との相性は親子共々よいか

大手の教室は1、2の面においては有利な面があると思います。
受講者の数や卒業生の数が多いからです。
また、先生の人数が多いこと、様々な地域に教室を構えていることにより
その地域の小学校に強い情報などを持ち合わせていることもあります。

逆に3,4については中小や個別教室のほうが有利な場合もあります。
私たち「たちばな」においても3,4については自信を持って対応しております。

3について
受験対策の半分はご家庭での指導です。
お教室で習ったことはお教室だけの実践で終わっては意味がありません。
日常の場面でも変わりなく、お子様が実践できるようにすることが必要なことになってきます。

私どもの教室には、既にご家庭や他の教室で受験対策をしています!という方が来られますが
意外にも、ペーパーにしても製作にしても「やり方」に誤りが有るケースもあります。
お父様、お母様自身にしっかり「やり方」を学んでもらう必要性を感じます。

4について
「本試験では受験者グループ編成は選べませんので場慣れが必要だと思い、
大手教室で大人数の子供に囲まれて受験対策をしたいと思います!」
と言われる方がいます。一理あると思います。

しかし、子供の性格と指導体制がずれるとかえって逆効果なのです。
特に月齢差や性差の影響が大きい幼児期においては、一斉指導
の限界をどこで埋めるのかよく考える必要があるのです。

最終的な決め手は5と6にあると思います。
お受験は(本人、教室、家庭)が三位一体で取り組む作業です。
受験対策をするということは、ご家庭のよい面も悪い面もさらけ出て
くるものです。お互い親身になって信頼関係が築ける教室を選ばれる
ことにつきると思います。


11月より新年度に入りました。
HP最新情報でもお知らせしましたが、新年度生を募集しております。
人数限定の小さい教室ですが、ご興味ある方!
まずは体験入学等でお会いできたらと思っております。

事務局

小学校受験親子同伴面接のポイント

面接試験が始まってきました。
たちばなでも、レッスン時間を使用して親子同伴模擬面接を行っています。

商社などで数多く顧客と面談を経験しているお父様であっても、わが子の
入学試験の面接は想像以上に緊張し、上手に対応できなかったという話を
よく聞きます。

面接試験の最大のポイントは謙虚な姿勢で臨むということです。

たとえ総理大臣ご一家が面接試験を受験した場合、
学校側に対して謙虚な姿勢であることは重要課題です。

学校側は
親子同伴面接においては面接官は子供さんを一番のチェックポイントとしています。
お子様の状況をチェックすればご家庭の状況を察することができるからです。

お子様が面接の10分〜15分の時間をきちんとした姿勢で臨めるかということ。
本人が話している時、ご両親が話をしている時に椅子やソファーで足をばたつかせていないか
などが面接官のチェックポイントです。

またどのような回答内容であっても質問に対して、口を閉ざすではなく回答するということが
必要です。

親の立場からすると、子供に対しては
面接官から聞かれた際にこのように答えて欲しいと思う
ことも多々あると思いますが、大人のように駆け引きの回答をすることは子供には不可能です。
イライラさやもどかしさなどから手を差し伸べたくなることも多々あると思いますが、
また、むやみに子供の耳元で囁いて回答を誘導するなどは避けるべき事項です。


たちばなも含め大手教室の行動観察レッスンにおいては面接時でよく聞かれる質問を
自己紹介において日々訓練しています。


親子同伴面接における、お子様に事前確認して欲しいことです。

1.受験する学校の正式名称を言えるようにしておく。
よくあるケースですが、第2志望の学校において、第一志望の学校名を言ってしまうケースがあります。

2.通学経路を確認しておく
受験校までの通学経路を覚えさせておく。
(時間があれば事前に子供同伴で校舎見させることもよいかと思います。特に年中児のご家庭など)

ご両親が留意する点は次回日誌において詳しく述べさせていただきますが、
ご夫婦において、志望動機や家庭のしつけなどの項目を声に出し合って聞きあったりする必要があります。

恥ずかしいことではありますが・・・
事前に確認しあっておくことによって夫婦感の信頼と面接時のゆとりが生まれることは事実です

親のための受験対策「無料勉強会」開催します

9月に入りました。幾分過ごしやすい日々になってきましたが、
大気の状態が不安定で毎日のように雷雨(ゲリラ雨)が発生しています。
年長児のご家庭にとっては本番まで残り2か月。精神的にも不安定な時期を迎えます。
お子様、ご両親においてもゲリラ雨が発生することがあることかと思います。

正念場です。

毎年受験に関わっておりますと、9月に入った頃から、グンと実力、
やる気が低下してくるお子様がおります。夏の講習疲れなどによるものです。

このような症状は、長い受験対策をしていますと必ず出てきますが、少しやっかいです。
この時期は基礎的なことから、応用問題やスピードアップに取り掛かる時期ですがやる気が低下している中で、新しい課題を子供さんに負荷かけることはまったく逆効果です。
本来の子供さんの状態に戻すことに2、3週かかることを覚悟しなければなりません。
試験本番までに戻らない場合もあります。

大人の場合、疲れがたまっていても、大事な会議などの場面では気力で乗り切ることができます。
しかし子供さんの場合は、不思議とその場限りで力を発揮することは不可能なのです。
試験官はすぐに見極めることができます。

どうしたらよいのでしょうか。
メリハリが必要です。とても勇気のいることかもしれませんが、1日何もしない日を作ってもよいかと思います。起床、就寝時間など生活のリズムは壊さないうえで、
子供の好きなようなことをさせてみるのが良いです。
ご近所のお友達と遊ぶ、美術館、博物館にお出かけするetc
教室に通っているご家庭では、先生方とよく相談していみることをお勧めします。


これから先、精神的なバランスはご家族全員で保つ必要があるのです。
合格したご家庭を振り返ってみますと、お父様、お母様、子供さんの3人のバランスがとてもよいことに気づきます。
一言で申し上げますと、謙虚であるということです。
母親が熱くなっている時には父親がクールダウンするなどの協力体制が必要です。

9月13日(土)13:00より無料勉強会を開催します。
テーマはHPの通りですが、ご家庭全体としてクールダウンが必要だと感じた方は是非、ご参加頂けたらと思います。