日経新聞取材(後記)

10月23日火曜日、日経新聞夕刊、「早生まれの教育」ということで、
たちばな早生まれ受講者2名と私のコメントが記事に掲載されました。
レッスン風景の見学も含めて2時間以上に及ぶ取材でした。

やりとりの一部ご紹介します。

Q.早生まれのお子様に対して、月齢差を追いつく教育をしているのですか?
A.いいえ。違います。
そもそも、月齢差は時間と共に埋まるもの。また入試においては月齢考慮した対応も広がっています。

私たちの指導の柱「個別教育」はお子様のひとつひとつのやりとりに注視した教育です。

例えば、製作において。お子様が時間内に製作物が完成できなかったとします。
その原因は・・・・
「テーマ」を決定するのに時間を費やしすぎてしまったのか。セロテープの切り方がうまくできなかったからなのか。
折り紙を正しく折れなかったからなのか。お子様によって状況は違います。
仮にテーマを決めるのに時間を費やしてしまうお子様であれば、巧緻性を訓練するというよりは、
発想力を高めるために本をたくさん読んであげること、「お話つくり」のトレーニングが重要となってきます。

つまり、個別教育においては、個々のお子様の得意及び不得意の課題点を注目しているのです。
得意なことはもっと自信をつけさせていけばよい。
苦手なことは手取り足取り順番を体得させる。

これは、月齢差を越えての教育であることなのです。
先生方においては、ひとつひとつのやりとりにかなり細かくチェックするよう項目を細分化しております。
このような方針が、現状のお受験教育において早生まれのお子様にはより救いになっているのでは。


Q.実際の受験は集合で考査されることなどが多いと思いますがその点はどのように考えていますか?

A.はい。お受験もそうですが、入学後の6年間学校生活は集団で行うものです。
集団の中の個を意識する、個から集団への働きかけをしていく能力をつけていかないと、
学校生活にうまく適応していくことが困難になります


確かに、先生と1対1の関係においては、指示をよく聞けて、表現も堂々としていますが、
夏季講習などの場面においては、指示が右から左に流れてしまい固まってしまうお子様もいらっしゃいます。

私どもは少人数制集合レッスンも用意しております。

内部生のお母様より、「行動観察対策ということで観察だけされても困ります。
うちの子はわかっていても絶対に自信がなければ言葉を濁してしまうのですが
対処法はありますか。」と質問を受けたことがあります。

私達の集合クラスでは、お子様の集団での関係性を重視しています。
ひとつひとつの行動に関して、徹底的に体系化(方法論化)させます。
個性を無視し、完全マニュアル化するということではありません。
集団としてのルール、個人として役割取得を発達させなければ集団として成り立たない
カリキュラムを行っています。
役割取得については、また機会をあらため、この日記にて紹介しますが、自己と他者の視点の分化を
行うことです。
例えば、当番制などがその一例です。・・・・・(以下省略)


11月10日(土)10:30より12:00まで無料勉強会を開催します。
12月以降も開催します。
入会を促すための説明会ではございません。
我々の教育に関する考えや、受験業界における動向を共に考えていく勉強会です。
是非ご参加いただけましたらと思います。