お受験面接対策「後編」

今回は面接の質問対策について書かせていただきます。


「お子様が成長されたなあと思うところはどんなところですか?」

「日頃のしつけで気をつけているところはどんなところですか?」

「志望動機は?」

「宗教教育についてどのようにお考えですか?」(カトリック系やプロテスタント系)


どの学校でも質問として多い項目です。

入試情報などから過去の面接質問項目を押さえることができると思います。


さて、前回の日記に書かせていただきましたが、いづれにしても

「わが校の教育方針を理解しているか」「真剣にわが子を入学させたいと思っているか」

この2点が学校側の知りたい要素なのです。


そのためには、学校のホームページを面接前に最低2回は見直しておいてください。

その上で、既に提出済みの願書と照らし合わせることをご夫婦でやってみてください。


ご家庭の教育方針と学校の教育理念が共有するところはみつかりましたか?

ご家庭の教育方針を整理するうえで、参考にしてほしいことがあります。「時間の軸」と「感情の軸」を基準に考えてください。時間の軸とは、お子様が生まれてから幼稚園(保育園)の年長児までの年次順です。例えば、お子様が生まれて名前をつけるときのエピソードありませんか?名前には親の願いや祈りが含まれています。そこからご家庭の教育方針柱が見えてきます。感情の軸とは「嬉しかったこと」「悲しかったこと」「怒ったこと」など。喜怒哀楽です。
高原に旅行に行ったとき、飛んでいる蝶を追いかけている様子を見て、

たくましく育ったなあと感動したなど。


ノートに項目ごとに思いつくまま記入してみるとよいでしょう。


さて、答えられない質問があるのではないか・・・と不安になりますが、

質問には2種類しかありません。

オープンクエスチョンとクローズクエスチョンです。

オープンクエスチョンとは「昨日見た映画はいかがでしたか?」のように

「面白かった」、「感動した」などのように様々な回答が予測される質問です。

クローズクエスチョンとは「朝ごはん食べましたか?」

のように「はい」もしくは「いいえ」で答えられるような質問です。


いずれの場合においても「結論から述べる」ことが大前提です。

緊張しているなどの理由から、どうしても冗長になりがちです。

特にクローズクエスチョンに対して前置きなどたくさん加えてしまうことがよくあります。

回答した内容に面接官に興味があれば、掘り下げて質問を繰り返してきますので、簡潔に答えていくことがポイントです。


面接日前日にご夫婦でシュミレーションしたり、レコーダーなどで自分の声を録音してみるとよいでしょう。

録音した声などを聞くと意外に語尾をはっきり話していないことなどに気づいたりします。


本番では、うまく答える(自分の言いたいことを言う!)ということではなく、相手の聞きたいこと(知りたいこと)に対して意識を集中し伝えるように、気持ちを落ち着かせて臨んでください。ご検討を心よりお祈り申し上げます。