お受験面接対策「前編」

毎回日記を読んで頂きありがとうございます。
この日記を更新後、毎回ご質問等頂いておりますが、
ここ数回、H.O様(聖心女学院志望)のように面接についての質問が
十数件ございました。
今回と次回2回にわたり面接について書かせていただきます。

お受験における面接結果は合否にどれくらい影響するのでしょうか。
各学校とも「参考程度」とか「合否には関係ない」と
言い切る校長さんもいらっしゃるようですが、これには「前提」があるようです。
「学校の教育方針を理解しているか」
「真剣にわが子を本校に入学させたい」と思っているか
「きちんと月謝を払うことができる経済力があるか」この前提のもとです。
この3点に関して親の心証が得られれば親の面接は合格となります。

そもそもお受験の面接は、たいていは5分から10分程度が普通です。
面接の形式は青山学院や暁星→「保護者のみ」、白百合、横浜雙葉→「親子同伴」
学校により異なります。(平成18年度実施による)

これほど短い時間の中で判断するとなると何を見ているのでしょうか。
面接官への回答も大切ですが、言動が最も重要なポイントです。

人は見た目が9割」などというような文庫本などがヒットしておりましたが、
まさにこれです。

さて、言動とは面接室では当然ですが、学校の門をくぐったその時点からの言動です。
例えばある学校では
守衛さんのチェックが評価基準になっていたというケースもあるようです。
守衛さんに挨拶をした場合、黙礼した場合、何にも挨拶をしなかった場合など・・・

控え室では絵本が置かれている学校もあります。
お子様がその絵本を読んでいる時の態度など。
面接の順番を前に子供に「○○しなさい!」とこと細かに注意しているのも
見苦しいでしょう。

面接の際には、父親が話をしているときに母親が相槌をうっているか・・・
子供が足をばたばたさせていないか・・・

子供が面接中にくしゃみをした場合、自分のハンカチやティッシュで鼻を拭いているか・・・
(ハンカチやティッシュを持たせているか)
手で鼻水をぬぐっていないか・・・・
などなどです。

たちばなにおいても当然、お子様本人と保護者様に面接のあらゆる場面を想定して
服装から持ち物に始まり直接丁寧に指導させて頂いております。

しかし、ここまで書くと言動に気をつけると言っても、面接対策のための言動では間に合わないことがよくわかると思います。

そうです。お受験面接に向かうには、日ごろの家庭での行いが絶対にでるものなのです。
今から面接までのわずかな時間だけでも、朝の挨拶から始まり、
幼稚園に送り出すときの言動など心を引き締めていきましょう。

何百組のご家庭をお受験面接に送り込んでいますが、
会社の経営者で何百人の方と仕事上で関わってきた父親でも、わが子を目の前に
面接に臨んだときには、頭が真っ白になったという言葉をよく耳にします。

そうです。準備していいたことの2割くらいしか答えられなかったというのが現状で
あると覚悟なさっていたほうがよいでしょう。
だからこそ、ひとつひとつの行動の謙虚さ、丁寧さ、真剣さが左右される現場なのです。
次回質問される項目と対策について書かせていただきます。