お受験面接でよく聞かれること
「最近お子さんが成長したなあと思うことはどんなところですか?」
「お子さんにどのように成長して欲しいですか?」
小学校面接で保護者によく出る質問です。
毎日一緒にお子様と生活していても、いきなりこの問いを受けると答えに窮する
方もいらっしゃるのではないでしょうか?
たちばなにおいては、この上述の質問を先生方各自が自問自答、先生同士や事務局と先生同士で毎回確認しあっています。
「力弱いクーピーの持ち方で消え入りそうな線を引いていたが、握り方が安定してきて
絵を描くことに自信を持ってきている」
「入室から挨拶、準備までの動作が落ち着いてきた」など。
成長という観点は、技術面だけではなく態度意識面も含めてのことです。
また、成長の裏にある1週間の家庭学習の様子や、幼稚園での様子を探っております。
たちばなで先生方がお子様にお会いするのは週1回、1時間のことです。
お子様にとっての社会とは、たちばな以外に家庭もあり、幼稚園もあります。
たちばな以外の社会での出来事をヒアリング、予測しながら
お子様の成長を手助けするようにカリキュラムを考案しているのです。
4歳から6歳の時期は、自主性の獲得という発達段階と罪悪感
という発達を阻害する2つが相互に絡んでいます。
自主性とはお子様自身が活動を開始し目的を持つこと。
(例えば、ボールつきが100回できるようになることなどの目標)
しかし積極的に動くことは他者の積極的な動きと衝突、競争へとつながり罪悪感を抱くことになりえます。
阻害要因となる罪悪感を全て取り払うことは成長にはつながりませんが
個別であるが故にこの自主性を育む関わりバランスを大切にしております。
さて、お受験を見守るご両親にとって
お子様の日々の小さな成長を見逃しがちです。
先の面接の回答対策だけではありませんが、毎日お子様の出来たことを羅列してください。
「朝、きちんと挨拶ができた。」「留守中に電話にでることが出来た」
「妹さんを寝かせることに協力した」など。
羅列した行為は昨日と今日では変化がないかもしれません。
しかし、この行為へのプロセスや、環境は違うかもしれません。
例えば、妹を寝かせる行為でいうと
昨日と違いお母様が風邪で体調悪いこと(環境)を察して、
妹に風邪が移らないようにタオルを一枚多く羽織ってあげていた。(プロセスの変化)ということもあるかもしれません。
この場合、お子様の心の中に、常日頃ご両親が発している「弱いものを大切にしなさい!」
という教えが備わっている成長の一場面ではないでしょうか。
日々の小さな行動を見守ることが大切なことだと思います。