体験学習は重要です(その2)

教育学の調査結果で学習効果比較というものがあります。物事を理解する理解度の
度合を100%として、それぞれの状況における効果を測定したものです。
それによると、「聞くだけ→11%」「見るだけ→30%」「見て書く→50%」
「自分で実践する→70%」「実践しながら言葉に出して言う→90%」
だそうです。体験学習の重要性を伝えさせて頂きましたが、まさに数値が物語って
おります。

前回の日記で書かせて頂いた「八百屋さんごっこ」のやりとりは
「季節」の風物詩を覚えさせる重要な学習項目です。
都会で生まれ育った子供の中には
畑を見たことありません・・・海に行ったことありません・・・・
雪を見たことありません・・・・など普通にありますね。このようなお子様に対して、
季節の風物誌(野菜、魚など)を覚えさせるには、ペーパーや図鑑を見せるよりも、
八百屋や魚屋、水族館に行くことです。それよりも畑で採取させてください。
海に行ってください。
見せる→聞かせる→感想などを本人の言葉で伝えさせる。基本です。
全ての五感(視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚)を十分に作用させることです。

ご家庭でできる体験学習は結構あるものです。
例えば、お風呂で「浮かぶもの」と「沈むもの」を実験させてみてください。
磁石で「くっつくもの」と「つかないもの」などもあります。
詳しくは日々の授業で先生方からアドバイスなどさせて頂いています。

ここまで読んで頂いておわかりの方もいるかと思いますが、
これらの過程を踏ませるには時間がかかります。上記の風物詩については春夏秋冬を2回(2年)体験させることが必要かと思われます。受験をお考えの年中児保護者様。
これから少しずつ、学習をスタートしていきませんか?
夏季講習でお会いできることを楽しみにしております。

たちばな会事務局
教育カウンセラー土屋