なぜ泣いているのかの出題の意味。慶応幼稚舎・青山学院など。


私の近所に3歳になるヒカル君がいます。人見知りもせず、明るく、

自宅で飼っている犬を非常に可愛がっているお子さんです。

(私の家にも3歳になる雄のヨークシャテリア(レク)がいますが)

先日私がレクちゃんを連れて、家を少し出たところで、ヒカル君に出会いました。ヒカル君は私に二言、三言話かけたあと、レクをなでていました。しばらくして、私が立ち去ろうとすると、ヒカル君は私の傍らで顔をひきつらせていました。「どうしたの?」と聞くと「くつが泣いているよ」といいます。

見ると私は靴のかかとを踏んでいました。「イタイ、イタイって泣いているよ」と言うのです。「ゴメン、ゴメン」と慌てて靴を履きなおしましたが、今思うと、ヒカル君にとっては靴も“いのち”と感じているのでしょう。

昨今、いじめ問題などから、教育機関においては、人の痛み、悲しみ、喜びなどを理解できる子供を育てていこうと真剣に取り組み始めています。

お受験業界などでも、青山学院、慶応幼稚舎を初めとして、「お話づくり」の試験などを

取り入れる学校が増えてきています。

泣いている子供の絵を見せて、「何で泣いているのか」を言語化でお話させるというような問題です。

お受験対策をする中で、保護者さまにも、お子さんの発する言葉やストーリー、表情までを大切に共有し、一緒に楽しんでください。受験を通じて人の痛みや喜び、感情を理解できるお子さんが一人でも多く世の中に出てもらうことを願っています。

たちばな会事務局 

教育カウンセラー 土屋雅俊






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