子供に伝わる言い方していますか?

「ちゃんと片付けしなさい!」「ちゃんと手を洗いなさい!」
親から発せられる日常的な言葉です。

アドラーという心理学者が子供の年齢に応じた「できること」の内容を
書いています。
3歳児では
○使わないおもちゃを拾って、決められた場所に置く
○おもらしをしたら自分できれいにする
5歳児では
○小さな買い物の支払いをする
○ベッドを整え、部屋の掃除もする

えっつ、3歳や5歳の子にこんなことができるはずないじゃない・・・・
と思われるでしょう。

日本のお母さんは子供が幼児期のうちはとても優しくて何でもやってあげています。
しかし、その時期にも「ちゃんと自分でできる子」を育てる時期がきているのです。

有名小学校は学校ごとのカラーの違いはありますが、「ちゃんと話のできる子」「ちゃんと我慢のできる子」「ちゃんと自分でできる子」など
いわゆる「生きる力」(オーラ)が強い子供を欲しがっています。
「ちゃんと」とはペーパー100枚できる子ということではありません。

たちばな年長児行動観察クラスでの「ちゃんと」の一部をご紹介します。
非常に元気で子供らしいが照れ屋なT君。
皆の前でスキップのお披露目において、ニタニタとはにかみふざけ半分な状況です。

先生の一言
「ちゃんとお口を閉じてスキップしなさい!」
「T君が好きなサッカーの選手は試合中笑ってボールを蹴っているのかな?」
「お口開けて走って転んで歯が折れてなくなっちゃった人の話を先生したよね!」

T君は一瞬ハッとしてお口を閉じてスキップを始めました。

大事なことは子供に伝わる言い方(態度)でいうこと。
手間がかかることですが、公園で
「あーダメダメ!泥だらけの靴で滑り台に上がっちゃダメ・あーあ。ダメって言っているのに」とご近所さんと向き合って話ながら、注意していることはありませんか?
この場合、子供は何に注意されているか理解できないこともあるでしょう。

やめさせようと思ったら、抱き下ろして、靴をきれいにしてから遊ばせるべきではないでしょうか?

教育カウンセラー 土屋